2015年度北海道公立高校入試展望①

先日、札幌東が厳しくなりそうということをお書きしたのですが、僕がもう1点懸念しているのは、受験者層のランクの向上です。北海道は内申が315点、当日の学力点が300点と全部で615点中、51.2%と東北などと比べ群を抜いて内申の占める割合が高いのですが、このうち、ざっくり言うと9科目の中に4が2個混じっているのをAランクと呼びます。このAランクの受験者層の割合が道コンなどで見ると増えているのです。昨年までであれば、Aランクあれば落ちないよ。といえた学校の一つで、そのことは今年も変わらないとは思いますが、B,Cというこれまで比較的主流だった層がそのあおりを受けて苦しいことになりそうです。どのあたりからAランクの層を吸収しているのかはもう少し見てみないとわかりませんが、例えば、中央区の層を引き付けているのだとすれば、豊平区・白石区・清田区・厚別区のあたりは厳しいことになりそうですね。大学進学を考えるのであれば、公立でいえば北広島あたりに変える方が無難かもしれません。ここで月寒ではなく、北広島高校なのは、倍率があまり高くならず、入った時の偏差値よりも出る際の大学合格実績に優れているから。比較対象はどこということは言えませんが、かなり熱心です。実は、この流れを補足するお話を中央区内の中3生からももらっていて、「東きびしくなりそうだよ」といったところニコニコうなずいているのです。「なんで?知ってた?」と聞くと。「多分そうじゃないかなと思ってました。」と。「僕のまわり東ばっかりで、札幌西いないんですよ。」だそうです。たしかに、札幌西からは流出してそうです。例年かなりの数を西に送り出している中学校だし、ロケーション的にも円山ターミナルに近い学校においてもそうなのかと驚きました。

この状況をもしも中学校の先生が知らずに進路指導をしていると、(多くの場合、昨年度のデータをもとにお話をしますし、毎年受験生を経験している公立中学の先生の数は多くありません。)状況的に厳しくなる生徒が出てくるかもしれません。足しに全体から見れば少数だとは思うのですが、そのことはその子一人一人を考えた場合、あまり意味もなく。その子にとってどうなのかをやはり考えてしまうのです。

一度、全体の動向を考えてみる必要がありそうです。

実際、そのままいっても冬期講習でしっかり実力をつけられれば問題はないわけですし。

実際には紙一重の差でしかありません。どのようにこの冬を過ごすかは大変重要なポイントですね。

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