僕の愚息は現在小6です。
学習面で若干ヤバイ。
ただ息子のみの現象ではなく、全体的に。
お預かりしてる生徒さんも昨年に比べて若干キツめ。
あくまでも、学校がうんぬんという批判ではなく、昨年も今も学校の先生は
とっても頑張っていらっしゃいます。また、個人の能力が下がっているということではなく
小4からのカリキュラムにちょっと無理があった感じなのです。
今の小6生が小5の頃、その当時の小6と同じ内容を小学校で学習していました。
小4の頃は分厚い補助教材があり、とにかくたくさん勉強していましたね。
その様子をなんとか乗り切れていると判断している保護者の方は多かったし、
僕自身もなんとかなっていると最近まで思っていました。
しかし、本当はそんなことなかった。。。
小4・小5の内容をかなりの比率で忘れているのです。
例えば、概数=小4内容ですが、クラスで何人もの生徒が忘れています。
これは、小学校の参観で感じたこと。
割合もどっちがもとにする数だっけ、みたいな感じになっています。
思えば、小5でカリキュラムが分厚くなったときでも、
学校の時間数はそれほど増えていない。
つまり、ひとつの単元にかける時間数が少なくなっているはずなのです。
なんとかなっているような気がしていたのは、
完全に僕の思い込みでしかなかったのです。
一部の小学校では、3ヶ月分カリキュラムが遅れているところ
がありました。
確実に積み残しがあるはず。ゆとりの時代でさえ、
遅れ気味で割合にほとんど時間がかけられない小学校があったのです。
このまま行くと、中学校での学力差が今年の中1よりも確実に開きそう。
それって、誰にとってもいいことではない。
先生がまず大変。出来る子は不満が残るし、できない子も授業が面白くない。
親だって。。。
せっかく希望に満ちたはずの中学校生活が
ストレスの高いものになるのはせつなすぎる。
とにかく、まず愚息をなんとかし、機会があればその友人も。
無論、お預かりしている生徒さんは春から5月にかけて割合の特訓を
補習でおこないます。
プロとして塾に通って、わからないは悔しすぎる。
出来ることは多くないけど、それは何もしないことの理由にはならんですよ。
子供らの幸せのために傍観者であることは大人として
許されることではないのだ。
僕らにとって
最近、古い本なのですが、「伝える技術わからせる技術」というのを読んでおります。そこでさらに思いを強めた部分。僕ら塾の先生にとって、必要なものを上から順に3個挙げろと言われれば、僕は
①観察力
②表現力
③教務力
になると思っています。
どれだけの知識を持っていても、その子に一番よう伝わる方法を使わないと成績は伸びない。
そのためにはその子のことを観察して、どんな個性なのかつかまないといけない。
いろいろな子供たちがいて、志向も方向性も違うのだから、伸びる方法もさまざまなはず、俺はこう教えるから、お前ら俺に合わせろ!確かに必要な場面もあるかもしれないけど。子供の個性をつかんだ上のことだと、僕は思う。なんか傲慢過ぎるような気がして。。。できんな。カリスマになることはできません。
なんか、ぐたぐたで申し訳ない!
Android携帯からの投稿
共育って
僕の仕事はよく教育産業とか教育サービス業とか言われるのですが、
この「教育」という言葉があまり好きではなくて、
やって、教えて育てられるほど自分も立派ではないし。
むしろ、生徒さんから僕も学び育てられている部分も多いと思うのです。
だから、共に育って行きましょうよ。
お父さん・お母さん・保護者の方と一緒に育てていきましょうよ。
という意味で「共育」という言葉をよく使います。
人生のちょっとだけ先輩として、知っていることあるから、
その知識をシェアしましょう。
その代わり、僕にもいろいろな発見や経験をさせてください。
というのがスタンスです。
僕らの業界では、このような教え方が正しい。とか、教え方について
延々と議論が続いたりします。
その中にひとり一人の生徒の幸せという観点が欠落していることがおおいように思えます。
そう教えたら、先生としては満足感が得られる。
でも、生徒はそうじゃないかも。
自己否定ぽく聞こえるけど、教えないのが一番いい。
自分で勝手に好きなことを勉強して、自分のなりたいものになるのが
理想形だと思うのです。
むしろ、そこに到達させてあげるために、僕らは知恵を絞るべきなんじゃ
ないかなーと思ったりします。
ある意味では頼りないと思うのですが、教える・育つ・育てるということは
その対象があって初めて成立すると思うのです。
だから、その対象を認めるところからしか始まりません。
先生は偉くない。生徒がいるから先生でいられる。
教えるのが好き。生徒さんがいてくれるからこそ、教えられる。
いま、生徒の皆さんが居てくれていることに、
僕はまず素直に感謝したいです。