受からせるより落とさない。。

多くの方が勘違いしやすいところなのですが、
ハイレベルな学校の合格実績というのは
1名くらい出したとしても、募集に影響を及ぼしません。
増えも減りもしないものです。
そもそも、合格実績はトップ高校の1位から3位くらいまでしか
実績がよいとはみなされないため、
4位以下であれば、数の上ではあまり評価されません。
しかし、ある中学の中における合格者数のシェアというのは
重要な意味を持ちます。
ある中学校の合格者の過半数がその塾の出身であれば
それは大きなアドバンテージになると思います。
そこまでの実績がない塾に関して、怖いのは
むしろ、落としてしまうことだと僕は考えています。
たとえチャレンジとして納得ずくであったとしても、
どれほどその受験に満足感があったとしても、
地域の口コミとしては、
「○○さんのところ△△行っていたけれど、
公立高校落ちてしまったらしいよ。」
しか、ないからです。
とするとその塾は落としてしまう塾として
レッテルを貼られてしまう。
そのことの方が次年度の募集には確実に悪影響を及ぼします。
だから、次年度の募集を考えるならば、受験の満足感云々
はおいておいて、受かる高校を受験させる。
あるいは中学校の先生の言うとおりに受験させるのが
一番安全です。
おそらくは、落ちないし、落ちたとしても責任を
分担できるからですね。
あるいは本人の責任にできるからです。
純粋に経営を考えるとそちらの方が安全策なのですが、
僕はわかっていてもそれはしません。
非常に多くの方にとって高校受験は1回きりしかない
機会です。中学受験ならば絶対一回きりです。
そこで後悔を残してあげたくはない。
厳しいのならば、受かる方法を考えようと思います。
大切なのは、今在籍していただいている方の満足感であり、
地域の評判、口コミではない。
それで地域の評価が低くなったとしても、
自分の塾の保身のために、志望校を下げたりするのは
不誠実に思えるのです。
だから、合格できるように努力しような。みんな。
札幌市中央区 小中高学習塾 PAT共育ゼミナール

自己保身と教室閉鎖。。

大規模な塾では、
この時期から教室の閉鎖の検討に入ります。
年度末で終わらせたい場合には、11月。
夏期講習後終わらせたい場合には、5月。
それぞれ、11月には決定をくだし、12月~冬期の募集は停止、
広告の投下をやめます。
夏の場合は、5月末くらいまでに広告のスケジュールを出すので、
夏期講習は募集しても定着の動きはありません。
まあ迷惑なのは6・7月くらいに、次の塾を探してくれと言われる
中3生とかですね。
4月の段階でどんな生徒募集の状況か?で一定程度もう結論は
出ていて、それを5月6月に集客することでひっくり返すことが
出来ないというのが、偉い人の判断です。
現場には7月まで待つよ、的には言いますが、
もう部長レベルの中では判断ついているのです。
というか、その程度の判断が出来ない部長がゴロゴロいる
塾は本気でヤバい。
これは各塾により判断の早い遅いはあるのだけれど、
赤字教室はできるだけ早く閉じたいというのが本音のところだと
思います。
つまり、教室における黒字のラインをどのように設定しているか
そこからのショートが何人あるかで大体の教室の将来、
おそらく3か月から1年の姿は見えてくると思います。
僕の古巣では生徒単価の問題と販管費の問題があって、80名オーバーかな。
北海道の他の塾さんの水準よりはずいぶんと高いと思います。
大手でも50名から60名くらいのところが多いと思う。
大規模な塾は潰れません。その安心感は大変大きい。
でも大規模な塾の教室は潰れるのです。
通っているのは企業としての塾に通っているのか?
それとも教室に通っているのかというお話です。
もしも、その教室に通っているということであれば、
非常に注意した方がよいと思います。
塾・ブランドはなくならないけれど、現在お通いの教室は
潰れる可能性ありますから。
この教室の閉鎖ですが課長級といわれる人にとっては、死活問題なのです。
しかし、部長クラスにとっては閉鎖すること自体が保身につながることも
ままあります。
なぜなら、株式を上場している、あるいは、公開している企業にとっては
減益の方が問題となるケースが多いから。
特に、気を使う株主を多く抱えている企業の場合。
部長は赤字教室を抱えるよりもつぶして、会社の利益を確保した方が
保身になる。
なんせ、教室がうまくいかないのは、現場の課長や室長が無能なのだから。
「もともと問題のあるやつなのですよ。あいつは。
社長もお分かりだと思いますがね」で処理してしまうことが可能。
あとは、証拠としてそのメンバーを自分の手元に連れてきて、無能さを
証明してしまえばいい。
「なんせ」以下の部分はフィクションですが、現実にそんなことしそうな
方はあります。
社員は最初反対するけれど、所詮はサラリーマンなので、次の場所が
用意されると、ホイホイ移ります。
おいしいかもしれないもの。潰れかけの教室よりは。
クローズに反対して、生徒を引き連れ独立。というケースは僕自身
見たことがない。僕自身はクローズした教室から出てないしね。
ただ、そうなったら確実に独立はすると思う。これはおいといて。
そこに顧客志向はない。と感じる。
ある意味、教室をクローズして困る人は企業にはほとんどいないのです。
人それぞれに、悲しい。悔しいはあったとしても。
純粋に困るのはその塾に通ってくれていた人だけ。
昨日、現場を離れると劣化すると書いたのはそんな意味です。
塾生の保護者の悲しみも喜びもわからなくなる。
数値でしか測れなくなる。生の息遣いが届かないのです。
だから、石にかじりついてもこの教室はつぶせない。
現役引退は僕が死ぬとき以外には考えられないのです。
札幌市中央区 小中高学習塾 PAT共育ゼミナール

とある居酒屋にて。。。

4月中の総アクセスは4700件を超えました。
1日当たり150件を超えるアクセスを頂戴している
計算になります。
お読みいただいている方に感謝です。
更新回数は59回。1日に2件近く更新できています。
まあ、このアクセスが集客に結び付かない点は
痛い限りなのですが。
紹介お願いします。
GW中に高校時代の同期3人で
集まりまして、お酒を飲んだのですが、
そこでフェイスブックにブログの更新通知上がってない
よね。というお話になりました。
はい。1日に2件という限定にしてあります。
自分でみていて、フェイスブックに更新が
というかアメーバのマークが入るのはうっとおしく思うので
2件というルールを設けております。
さて、そこで昔ながらの青臭い話をしていたのですが、
やはり行きつくのは、ビジネスモデルなどのお話になります。
どうビジネスに転化させるか。
この点については、収益の計算や初期投資の計算になるのですが、
これ。という決定打は出ません。
当然リスクも考えなければならない。
この休みの間になぜなのかを考えていたのですが、
欠落しているのはおそらく現場感覚と顧客志向。
こうすれば売れるだろうというのは、
実は思い込みにしか過ぎないのではないかと思うのです。
傑出したブランドであれば、その看板を持っていけば
お客さんが集まる。知名度と言い換えてもいいかもしれません。
塾でいえば有名どころのFCをするようなものです。
でも、自分で新規に立ち上げるならば、
余程、ぶれない軸を持たなければならない。
と同時に、有名ブランドにはない立ち位置であるとか
本当の顧客志向でなければ太刀打ちはできないのではないか
と考えたのです。
ビジネスモデル云々の話は大企業の社長のようなおよそ
現場感覚と離れたところで、収益パターンであるとか顧客の
意図を無視したところで出ているので、
どれもこれも売れる気がしないのです。
現場を離れると感覚は絶対に劣化します。
これは、友人たちのことではなく。
実行されない100のアイディアよりも、
一つの顧客への声がけです。
WIN-WINの成功可能なビジネスモデルが
出来上がるような気がします。
僕が塾の中では日本一の大企業を離れたのも
現場感覚の喪失を恐れてのことかもしれません。
見回りをして何がわかるか。
生徒保護者と対峙してはじめて現場だろと思うわけです。
その現場から離れたくないから、自分で始めたという
側面が大きいのかなと思います。
何度も言うが、言わなければ実現できません。
PATに基づいて、札幌の子供たちを鍛える。
成功するかどうかはわからないけれど、成功させなければ
なりません。
すると思うし。
明後日からの保護者面談よろしくお願いいたします。
徹底した顧客志向で。