以前大阪で授業を持っていたとき、
その時の室長が
「大阪の子は標準語ベースの文法って不利やなあ」
「えっ。そうですか」(関西風)
「やって、ベースが『ら抜き言葉』やんかー」
たしかに。。。
「こんなん食べれん。」ふつうにいううわ。
「でも、いいわけですよね」
「まっそうやけどな」
でも、
北海道も「ら抜き言葉」がベースです。
そうすると大阪出身の嫁と生粋の道産子の母だと
微妙に話がかみ合う。
母「○○ちゃん(嫁の名)。これ食べれるかい」=お口に合いますか?
嫁「お義母さん。これはたべれますわー」
おいおいちゃんとした日本語使おうや。-私の心の声
となるわけです。
一方かみ合わない場面も多く。
嫁「お義母さん。これほっといてください。」
母「わかったよ」
20分後。
嫁「あれー。お義母さん。捨ててくれてへんわー
聞こえんかったんかなー」
母は「ほっておく」=そのままの状態で放置しておく
嫁は「ほる」=捨てる
というすれ違いですね。
逆のパターンもあって、
母「○○ちゃん。これ投げといてくれるかい。」
嫁「お義母さん。どこに?」
母「やー。ごみ箱に決まってるべさ。」
母は投げる=捨てる
嫁は投げる=投じる
というすれ違い。
文化の違いというべきか、こちらに戻って早々は
文化的な摩擦がありました。
話がそれました。
でも札幌の子が文法的な知識が十分ではないのは、
正直、「ら抜き言葉」のせいではありません。
当たり前か。
高校入試にあまり扱われないという性質があるから
だと思うのです。
高校入学と同時に口語文法も忘れてしまい。
入学と同時に始まる古典文法で皆さん苦労します。
比べるべき口語文法をしっかり身につけていないので
0からというケースがあるのです。
中1はおいておいても中2以降の内容は進学後重要。
配点は低くても定期テストでもしっかり頑張るように
していく必要があります。