まあ、いろいろ成績低下の原因があるのですが、中2の数学に的を絞ると。。。
というのは、ここの乗り越え方が学習塾としては一番大事と踏んでいます。
① モチベーションの低下
よく中だるみといったりしますが、部活の中心になってしまうことは大きいですね。明らかにのめりこみ度は上がる。勉強に回す時間は減ります。同様のことは中1でも起こるのですが、ここらで意識の差が大きくなります。特に先が見えてきた気がして、がんばってもなーみたいな雰囲気になってしまうこともありますから、この部分では何らかのケアが必要ですね。でも、通信教育はケアのうちに入らないです。気分が盛り上がらないから。ましてや年末年始と勉強から余計、意識はそがれます。
② 内容の難度が上がる
ずばり一次関数ですね。それと連立方程式の応用。ここでの学習への集中度が非常に重要です。PAT共育ゼミナールには私の手書きの解き方マニュアルがあって、生徒にも渡しているのですが、そこまで目を通す時間がないといいます。これは①とも関係することなのですが。
a一次関数
ここを苦手とする子は何パターンかあります。一つには前学年のつまづき。見ていると文字式から十分理解できていないパターンもあります。比例とは何かがわかっていない。そして座標の意味が呑み込めていない。これは時間がかかります。中3の夏くらいまでかかるケースは多いです。今年卒業した生徒も中2のこの部分は全くできなくて、中2のときには。中3の夏休みでようやく基本が理解できたという生徒もいました。きちんと中堅どころの公立高校には合格していますが。なんせ、つまづいているとほかのことと並行して、比例の復習もさせなくてはならないので時間もかかる。スモールステップを踏ませることが必要ですね。まあ何とかなります。あきらめないで。
2つ目は2年内容が突然できなくなるタイプ。このタイプは変域でつまづいていることが多いですね。それともう一つは、傾きと切片の理解。傾きが分数になるとよくわからない。切片も分数なんてどう処理するのさ。みたいな感じです。このタイプの生徒にはかみ砕いてもう一度傾きと座標の関係を理解させます。ここいらは僕も文章力がないので伝わりにくいのですが、傾き切片と座標がまったくの無関係と思いこんでいる。比例から一次関数が別物だと思い込んでいるなど原因があったりします。もう一度冬期講習などで復習するとああそうだったのか。そういうことか。と理解できる子も多いのです。浸透度で話は変えます。というか変える必要がありますね。
b連立方程式の利用
これはパターン認識していないケースが多いです。連立はいくつかのパターンにとき方が分類されて、その方法を違う問題に当てはめると驚くほどスラスラ問題がとけます。このパターンを①覚えていない。②ほかの問題に活用できない。などが考えられます。利用の問題にも公式があるということが理解できていないのですね。演習量を増やしていき、パターンを覚えるととけるようになることが多いです。あとは秘伝の「読むだけで解ける連立方程式の利用」これを繰り返し読んでいくことかな。PAT共育ゼミナールのオリジナルプリント。オール手書き&フルカラーという代物です。内容を精査して、授業用のプリントのところに添付できればと思います。やたらと難しいものとしてあきらめてしまっているケースが多いのもこの単元です。正直なところ一次方程式の利用よりは組みやすいのですが、食わず嫌いというやつですね。
③ 反抗期
反抗期と聞いてギョッとするかもしれませんが、今の子供たちは非常に反抗期もスマートになっています。昔のように親子の殴り合い。ああ、僕はしてませんよ。なんていうことはなくなり、男子を中心にガンジー反抗期(命名 鍜冶)というのが蔓延しているような気がします。簡単に言うと非暴力・不服従。暴れたりはしない。(実は女子の方であばれるとか。そんなお話を聞くことが多いのですよ)けれども、結果的にいうことは聞かない。素直に「うん」「はい」とか返事をする。親安心。でもしない。責める。「僕が悪かった。心を改めてちゃんとする。」親安心。でもしない。もう一度言う。「わかった。今からするところ」親見守り。なかなかしない。またいう。「ちゃんとするわー」今度こそはと親考える。でもしない。親あきらめる。子供大勝利。という図式です。親としては子供のことは信用したいし。いつかはわかってくれるだろう。でも、そのいつかはいつ来るの?「本人が気づかないとだめなんですかねえ」とよくご相談を受けますが。そうです。気づかないとだめなのです。でも、その気づきを早めることはできる。塾としてはその働きがあってこその学習塾だし、塾としての介在価値はそこにこそあるのではないかと僕は考えているのです。どのようにするかは、千差万別。でも、彼らのスイートスポットは必ずあるし、それを探り続ける努力はしないといけないかなと思っています。
不肖、うちの息子も上記のこれでした。何をしたいかわからんし。勉強はしなければいけないけれど、そのことにどんな意味があるの?本音ではそう思っていたと思います。うちは僕の父が職人気質の人で、常日頃から、孫に対して「何して食ってくつもりだ。」と顔を見るたびに問いかけておりました。この言葉は相当効いたようですね。自分なりに、勉強で食ってくのか。技術で食っていくのか。考えたようです。
手前みそではありますが、ご参考にレアケースをご紹介しました。
つまり、彼らを頭ごなしに叱り飛ばすのも、それは少し違う気がします。基本は自分で動きだせるように探り、道を見つけてあげること。もしも保護者の方が難しい作業ならば、それは塾に委託すること。そのために塾は高いお金もらっているのですから。
あれなんか本筋とそれてしまったような気がしますが、ご相談はいつでも無料で受け付けています。
本のご購入などもお願いいたします。