札幌旭丘高校の大学合格実績。なんでなん?

というわけで、北大合格者の凋落ぶり(笑)が激しいわが母校=札幌旭丘高校についての考察です。

札幌旭丘は年々10名くらいの数字で、北大合格者を低下させています。
2012年は60名弱の合格者(現浪合わせ、率としては18.8%)があり、
それが昨年は31名、半減近くとなっています。
国公立自体は、200名近く輩出する年もあり、そんなに下がっている
印象はありません。でも、僕がいたころは例年120名から100名くらいは
合格していましたから。。。定員は360名。約3分の1でした。石狩2学区制のころ。
1学区は札幌南、札幌旭丘、札幌東というランク順でしたね。2学区は北、西という順。

昔話は置いときまして、学区の枠が取り払われて以降、ある意味苦戦しているのは、
手稲、旭丘あたりだと思います。手稲は地理的条件もあり、募集の面で。
旭丘は、生徒のレベルという面で。まあ、地理的条件も絡むかもしれませんが。

まずは、道コンの結果から、2014年に道コンを受けた札幌旭丘の受験者は259名。
Aランク。つまり、通知表オール5界隈の数が非常に多い。この中で合格している生徒の最低偏差値は
大体55程度。Aランクがあれば、藻岩・新川あたりに合格する実力で合格する可能性が
あるということなのです。一方、通知表5の中に4が散在するBランクになると、SS66でも不合格に
なっている子もいる。推薦も含めるとAランクのSS62程度となります。Aランクの不合格者は6名。
Bランクの49名と比較しても非常に少ない。
続いて、2015年は捕捉数、225名。最低合格ラインはAランクで53程度。Aランクでは不合格者が
4名しか出ていません。Bランクで30名。
BランクではSS64あたりから不合格者が出始めて、最低合格ラインがSS53。
推薦はレベルが変わりません。この年は札幌東が異常に、高倍率となり、開成が定員割れを起こした年です。

受験者の層自体が若干下方へシフトしていることは否めません。
しかし、それほど大きく北大合格者に差が出るとも思えない。

私なりに旭丘の生徒を指導する中で、感じることは、生徒の数学の力がちょっと弱いかな。
一方、英語の力は非常に強い。中3の時に数学が5教科の中で一番苦手という生徒が
旭丘に進学し、学年で上位に入る。一方で、一番得意な英語は、平均レベルという
ケースがみられるのです。以前の生徒に比べると、明らかに数学は力が弱いにも
かかわらずです。道コンの資料を見る範囲では、各科目の強弱は判断できません。
結果として、センターで不覚を取る=数学で(特に数学Ⅱ・B)大コケする。
もしくは文系の2次数学に対応しきれない。このようなケースが起きているのではないか
と推測しています。
結果として、センター逃げ切りが可能な国公立に流れるか、2次で数学のない国公立に
方針転換するということがあって、数としての国公立は確保している。というう状況を
想定しています。あくまでも個人の感想なのですが。

あとは、内申ランクの結果としての偏重。AとBの不合格者の数の差は明らかです。
ランクで逃げ切りが可能な学校です。すると、札幌市中央区とそれ以外の区で、
行っても内申ランクは現実的に大部分、中央区のほうが厳しめです。
え、この実力でこのランク。。。というケースが北区、東区などでは起こりがち。
旭丘は札幌市の北部が通いやすいですから。

女子が多いので。というのは言い訳にすぎないし、それは、女性蔑視じゃないですか?
うちの家庭は、女子が圧倒的に強く、男子が肩身の狭い家なのです。冗談はおいといて、
ランクが高いのは、確かに実力もあるのですが、定期テストのような範囲の定められた
何が出るか一定程度予想の付く、いわば、ルーティンに強いことを意味します。
それはそれで重要ですが、大学の入試においてはアドリブが一定程度必要。予想もしない
ことが起きうるから。その処理の実力も反映しているのかなと分析したりしています。

もう一つは、宿題の量が少し減っていないか?と思いますね。

大変いい学校だし、進学はおすすめするのですが、学校内の順位のみ気にしていられる
学校ではなくなってきているのではないかと思います。
むしろ積極的に、外部の模試を受けて、実力テストや入試に近い環境の中で自分の力を
常にはかっていくことが必要です。それを高校3年からし始めるのでは、遅すぎる。
修正のための対応時間が少ないからです。1・2年から取り組んでほしいと思います。
通信などは必ずしもおすすめしません。学校の基本的な方針で間違いはないと思っています。
余計なものを増やす必要はない。むしろ、学校の方針に従ってそのやりこみ度。つまり、
量を拡大しと深さを極めるという方向に行ってほしいと思っています。

学校のレベル自体を上げる方法は、私自身考えがありますが、それはこのブログとは、
また内容が異なると思っているので。今回は書きません。

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