墓碑銘に感謝はいらない。

本日、札幌東高校にご入学の皆さんおめでとうございます。
本当は、PTAの副会長なので行く予定だったのですが、
既卒生、高卒生をこの4月から受け入れている関係上、時間が確保できませんでした。
先月の長女の卒業式は行けたのですが、この4月からは朝9時から授業を行っているため
しょうがありません。
うちは、公園墓地としても有名な真駒内滝野霊園に墓があるのですが、
この部分でもう札幌の新参者であることが丸わかりなのですけれど。
そこを訪れると、お墓に「感謝」と刻む人が非常に多いのです。あとは「愛」とか。
生前のまわりの人々に「感謝」の気持ちを込めてということで、本当に思いが伝わってきて
素晴らしいのです。
でも、これから入学する人、卒業した人には、すぐに周囲に感謝を表してほしいということ。
卒業した人。これまでの学校生活を支えてくれたのはいったい誰か。正直、親だから、支えるのは
当たり前なのですよ。先生だって同様。支えてくれたのは友人たちなのです。その他者に対して
感謝の気持ちを進んで表してほしい思うのです。
歴史は決して、繰り返しはしませんが、やがて卒業する新入生にとっても、皆さんのこれからの生活を支えるのは
ほかならぬ隣にいる。まだ名前も知らない友人たちなのだろうと思います。
これからの3年間は、友人の存在によっていくらでも変わります。
不確かであるといえるでしょう。希望もあるが、絶望も待ち構えているかもしれません。
しかし、そのとき、一緒に笑い、あなたたちのために泣いてくれるのは、親御さんをはじめとする
血のつながった人、教え導く先生だけではありません。
いったい、皆さんはどのくらい自分のために泣き笑いしてくれる人を作れるのでしょうか。
どれだけ、感謝の心を向けることができるのでしょうか。
わかるものでは、ありませんが、それはみなさんが考えて行動するに値することだと僕は思います。
もっと、いろんな人にその瞬間に感謝の気持ちを向けるべきだったなぁ
と、今、50年近くを生きてきた僕は思います。
自分一人が最強であると信じて生きてきた期間が長かったせいでしょうか。
僕は墓碑銘に感謝を刻む必要があるような気がしてなりませんが、
隣人、友人に感謝を傾けることに後悔はないよ。というくらいに、生きてほしいと思うし、
その始まりは、いつでもいいけど、地域とのつながりが薄い高校時代のスタートは、
最適だと思うのです。
高校生活頑張ってください。親の目から見て、札幌東高校はいい高校だと思います。
でも、いい高校かどうかを決めるのは皆さんの心の持ちようだと思います。
高校生、新学期募集中。宣伝文句を結びの言葉にしておきたいと思います。
本当に今日はすんませんでした。まあ、行ったからといってなんかあるわけでは
ないのですが。4月の末は引き継ぎもあるので何とか行きます。

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